[新機能] Amazon S3で新しいメトリクスが利用出来るようになりました #reinvent
はじめに
Amazon S3に関するアップデートがあり、利用出来るCloudWatchメトリクスが13個追加されました。 S3からダウンロードされたバイト数や4xx HTTPレスポンス数、5xxレスポンス数などの利用状況やパフォーマンスをほぼリアルタイムで確認する事が出来ます。
ストレージメトリクス(Daily Storage Metrics for Buckets)
S3のメトリクスは、ストレージメトリクス(Daily Storage Metrics for Buckets)とリクエストメトリクス(Request metrics)に分かれる形になりました。 ストレージメトリクスは以前から利用できていたメトリクスです。追加費用なしで利用可能です。 "BucketSizeBytes"をグラフにすると、1日1回データが収集されていることがわかります。 データポイントが丸で表示されています。
リクエストメトリクス(Request metrics)
今回追加されたメトリクスです。 1分ごとにCloudWatchメトリックを受信することで、Amazon S3ストレージのほぼリアルタイムの操作とパフォーマンスを表示できます。 利用出来るメトリクスは以下の13個です。詳細はこちらをご覧ください。
- AllRequests
- GetRequests
- PutRequests
- DeleteRequests
- HeadRequests
- PostRequests
- ListRequests
- BytesDownloaded
- BytesUploaded
- 4xxErrors
- 5xxErrors
- FirstByteLatency
- TotalRequestLatency
Request metricsを有効にするには、オプトインが必要です。 S3バケットを選び、Management > Metrics > 編集を選択します。
Request metricsをチェックします。 自動でData transfer metricsにもチェックが入りました。
要素を展開することもできますが、マネージメントコンソールからは個別指定はできないようです。 Saveします。メトリクスの有効化には15分ほどかかります。
メトリクスの確認
CloudWatchコンソールにアクセスすると、"Request Metrics Per Filter"が増えています。
"Request Metrics Per Filter"を選択します。 値がPutされていない場合はリストに出てこないようです。 例えば、"DeleteRequests"はS3内のファイルを削除することでリストに出てくるようになりました。 "TotalRequestLatency"を選択すると、レイテンシーの状況を確認できます。
CloudWatchアラームをセットすることもできます。 遅延が発生したり、エラーが頻発する際に通知することが出来ますね。
おわりに
S3で新しいCloudWatchメトリクスが利用出来るようになりました。 CloudWatchコンソールから、S3からダウンロードされたバイト数や4xx HTTPレスポンス数、5xxレスポンス数などの利用状況の確認やパフォーマンスをほぼリアルタイムで確認する事が出来ます。 他のメトリクスと同様にCloudWatchアラームを設定することも出来ます。 WebHostingやS3を利用するアプリケーションでは、有効にすると良いと思います。